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小森館は鷹ノ巣盆地の南東部、小森川と小猿部川に挟まれ、北西方向に延びた低丘陵先端(比高10m)に築かれた丘城です。城の規模は東西250m×南北70mほど、東側の丘陵続きを堀で断ち切って城域を区画していたと思われます。内部は複数の郭になっていたと思われますが不詳。同地は米代川南岸の沖積平野を一望にできることから、開発領主の拠点として築かれた日常居館と思われます。現在、館内部の |
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大部分は耕作地になっていて、西端に小森八幡が祀られています。
築城時期・築城主体・館主ともに不明。比内浅利氏の支配下にあった村落領主の居館と推測されます。『佐竹義成君略伝』によると慶長8(1603)年、「比内郡小森村に浅利氏の残党蜂起して頗る騒擾し云々」と佐竹氏の秋田入部に反対する一揆が起こっています。 |