務 沢 館
秋田県北秋田市(旧鷹巣町)黒沢字務沢館
立地・構造
 務沢館は前山川の中流域、北東から南西方向に張り出した丘陵突端(比高20m)に築かれた単郭構造の平山城で、東側の稜線続きを二重堀で仕切って城域を独立させています。主郭の規模は東西50m×南北30mほど、内部は東から西方向に3段に加工されているようです。二重堀は内堀が幅4−5m×深さ1.5−2m、外堀が幅4−5m×深さ1−1.5mほど。同地は前山川に沿った狭隘地形の最深部に位置しており、軍事的な城砦としてよりも、村落小領主の日常居館として築かれたものと思われます。
 築城時期・築城主体・館主ともに不明。比内浅利氏の支配下にあった村落領主の居館か?。
歴史・沿革
務沢館 北側稜線の二重堀(外堀)
メモ
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形態
平山城
別名
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遺構
郭(平場)・堀
場所
場所はココです
駐車場
路上駐車
訪城日
平成26(2014)年4月16日
務沢館は前山川の中流域、北東から南西方向に張り出した丘陵突端に築かれた平山城です。(写真左上ー北西側からの遠景 写真右上ー西側からの遠景) 丘陵自体はそれほど高くはないのですが、側面は直登できないくらい傾斜がキツク、また一部 崩落しています。でっ、管理人は南東側の沢からアプローチしました。(写真左) 沢は一部、湿地状になっていますが藪は少なく(写真左下)、少し登ると進行方向左側(西側)の尾根に二重堀が見えてきます。(写真右下) でっ、管理人はここから二重堀をめざして直登しました。
(写真左上) 二重堀の内堀、規模は幅4−5m×深さ1.5−2m。
(写真右上) 二重堀の外堀、規模は幅4−5m×深さ1−1.5m。
主郭(写真右) 規模は東西50m×南北30mほど、内部は東から西側に3段に加工されているようですが(『秋田県の中世城館』)、笹藪が酷くハッキリしません。ま〜〜〜、日常的な生活空間だったと思われます。
秋田の中世を歩く