妹 尾 館
秋田県北秋田市(旧鷹巣町)七日市字長根沢
立地・構造
 妹尾館は鷹ノ巣盆地の南東端、小猿部川中流域の北から南方向に張り出した舌状台地先端(比高20−25m)に築かれた丘城です。城の規模は東西160m×南北150mほど、内部は突端に構築された主郭を中心に、主郭の西ー北側に幅5−10mの帯郭を敷設し、さらに帯郭の北側に副郭を配したシンプルな構造になっています。規模は主郭
妹尾館 概念図
東西130m×南北60m、副郭が東西90m×南北50−60mほど。大手筋は北東側からのルートが想定されます。同地は小猿部川が鷹ノ巣盆地に流入する谷口に位置し、村落領主の日常居館として築かれたものと思われます。

 築城時期・築城主体ともに不明。館主は比内浅利氏の支配下にあった村落領主 妹尾氏とされ、天文年間(1532−55年)の『浅利與市則頼侍分限帳』には「納戸番 妹尾嘉左衛門 四十石」と記されています。 
歴史・沿革
妹尾城 主郭に祀られる太平山石祠
メモ
比内浅利氏の被官 妹尾氏の居館
形態
丘城
別名
・・・・・・・・・
遺構
郭(平場)・堀祉?
場所
場所はココです
駐車場
路上駐車
訪城日
平成25(2013)年5月12日
妹尾館は小猿部川中流域の北岸、妹尾館地区西側の小高い丘に築かれた丘城です。(写真左上ー東側からの遠景) でっ、館は東西を沢に仕切られ南方向に張り出した丘陵突端に築かれていて、北側の車道が稜線を切った堀祉なのでしょう。(写真右上ー東側の沢 写真左ー西側の沢 写真左下ー北側の車道、堀祉か?) でっ、館へは北東側の車道脇に八幡神社の鳥居が設けられていて、ここから参道が敷設されています。(写真右下)
館内部は突端に構築された主郭(上段)を中心に北ー西側に帯郭を巻き、その下(北)に5−6m切り落として下段郭(副郭)を敷設したシンプルな構造。でっ、下段郭の規模は東西90m×南北50−60mほど、内部は不規則に加工されています。(写真左上) 主郭の北ー西側をカバーした帯郭は幅5−10mほど、主郭とは2−3mの段差で仕切られ、北東端に八幡神社が祀られています。(写真右上・右)
主郭(写真左下) 規模は東西130m×南北60mほど、西ー北西側に1.5mの段差で幅5−6mの導線と思われる窪地が見られます。(写真右下)
(写真左) 主郭に祀られる太平山石祠
 
秋田の中世を歩く