金 峰 神 社
秋田県仙北市(旧田沢湖町)田沢湖町梅沢字東田
 金峰神社は元正天皇御代の養老2(718)年、梅沢手習石山(てならしやま)に創建されたのが初源とされ、大同元(806)年 社殿が焼失したため本宮を蓮池に遷して「蓮池観音堂」と称し、また建久年間(1190−98年) この地に遷宮されたと伝えられます。『古記』「本社ハ養老二年三月十八日建立、後城主梅沢家ヨリ田地五百刈寄付、後梅沢氏羽前新庄ニ転封セラレシ後ハ角館城主芦名家ヨリ毎年知行アリテ祭事ヲ修メ、芦名氏亡ビシ後ハ藩主佐竹公ヨリ世々社領十石ヲ寄進セラレタリト」と記されています。拝殿は宝暦2(1752)年、本殿は大正10(1921)年 建立。仁王門は神仏混合時代の名残と思われます。明治以前は「梅沢正観音 金峰山蓮池社」と呼ばれていましたが、明治初年の廃仏稀釈により金峰神社に改称。御祭神は安閑天皇宇気母智神(うけもちのかみ)天照皇大神(あまてらすおおみかみ)與田別命(ほんだわけのみこと)息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)武内宿祢命(たけのうちのすくねのみこと)加武呂命(かむろのみこと)菊理姫命(きくりひめのみこと)崇神天皇大物主命(おおものぬしのみこと)大山祇命(おおやまづみのみこと)別雷神(わけいかづちのかみ)伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)の十四柱。毎年8月18日の例祭では「梅沢ささら」が奉納されています。(場所はココです)  
 仁王門
安政4(1857)年の創建。両脇侍に安置されている仁王像は安政2(1855)年に彫像されたもので、高さ3.8m、杉の「一木造り」で制作されたもの。
仁王像(右脇侍)
仁王像(左脇侍)
参道
参道の両側に立ち並ぶ杉並木は樹齢350−800年とも云われ、昭和59(1984)年 県天然記念物に指定されています。
 拝殿
ー 動画 金峰神社を歩く ー