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鹿倉館は大湯市街地の西端、黒又山から北方向に延びた稜線突端に築かれた山城です。(写真左上ー北東側からの遠景) でっ、城へは北東麓の薬師神社からも登れますが、案内図の設置されている東側の県道66号沿いから登る方がわかり易いようです。(写真右上ー登り口) でっ、このルートが往時の大手導線と推測され(通称 「大手坂」)、登山道は稜線に切り込んだ堀底道になっていて、大人数が一挙に入り込めないよう2度 クランクさせ(写真左・左下)、じきに下段郭の虎口に辿り着きます。(写真右下) |
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でっ、虎口の内部は家臣屋敷地とされる平場で規模は推定 東西130m×南北230mほど。内部は西から東側にかけてなだらかに傾斜し、1−1.5mの段で仕切られた4段の段郭に加工されています。(写真左上ー最下段の郭
写真右上ー2段目の郭 写真右ー上段郭) 導線はこの郭群の中央を東西に縦貫し、上段郭を北方向に迂回すると主郭南西側の腰郭に着きます。(写真左下) 腰郭の規模は東西30m×南北15mほど、ここから主郭へ坂虎口で繋がっています。(写真右下) |
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主郭(写真左上) 規模は東西140m×南北30mほど、内部は1−1.5mの段で仕切られた東・西2段の複郭構造になっています。(写真左上ー西側の下段
写真右上ー東側の上段) 非常に規模の大きい平場ですが、特に土塁等の城郭パーツは見られず、東端に鹿倉神社が祀られ、また神社脇に「九戸の乱」の戦死者を弔う「鎮魂の碑」が建立されています。(写真左ー鹿倉神社 写真左下ー「鎮魂の碑」) でっ、東端に搦手虎口が設けられ(写真右下)、導線は主郭下の腰郭を迂回しながら北東麓に延びています。 |
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(写真左上) 主郭東側下の腰郭と導線 |
(写真右上) 主郭東側下の腰郭、規模は東西7−8m×南北15m弱ほど。 |
鹿倉館のある大湯地区は三戸からの津軽街道が鹿角盆地に入る谷口に位置する要衝地です。でっ、鹿倉館は大湯川沿いの谷がもっとも狭まった丘陵上に位置します。(写真右ー鹿倉館から大湯地区を望む、写真右側の丘陵上に大湯館があります) |
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