和多都美神社は延長5(927)年に編纂された『延喜式 神名帳』に記された「對馬嶋上縣郡 和多都美神社 名神大社」に比定される「式内社」です。御祭神は彦火火出見尊と豊玉姫命。社伝によるとその昔、「海の神」である兄 火須勢理命(海幸彦)の釣り針を失くした彦火々出見尊(山幸彦)は釣り針を探すため上国から下向して、豊玉彦尊がつくった「渡海宮」に3年間 滞在します。(「竜宮伝説」) そして ここで彦火々出見尊は豊玉彦尊の姫 豊玉姫命を娶り、二人の間に生まれた御子が神武天皇の父 鸕鶿草葺不合尊とされます。社の創建時期は不詳。貞観元(859)年、清和天皇から従五位上の神階を賜り、永徳元(弘和元 1381)年 後円融天皇より従一位に叙せられました。古くから「渡海宮」と称された社号は明治5(1872)年、大島神社に改称、さらに明治7(1874)年 和多都美神社に改称されました。(場所はココです) |