小 次 郎 館
秋田県由利本荘市(旧鳥海町)鳥海町牛越
立地・構造
 小次郎館は鳥海山の北東麓、子吉川と笹子(じねご)川に挟まれ北方向に延びた半島状の丘陵先端(比高30m)に築かれた平山城です。規模は推定 東西100m×南北150mほど、館の東ー南ー西側は急傾斜な断崖で画され、南側の尾根鞍部を自然の堀として館の独立性を担保しています。内部は4条の東西堀で区画された郭群からなるようですが未確認。同地は子吉川の下流域方向を眺望できる高所に位置します。

 築城時期・築城主体・館主ともに不明。伝承によると南北朝末期、この地に入部した南朝勢力 楠木氏の一族 小次郎(楠木正家か?)なる人物が拠した居館と伝えられます。
歴史・沿革
小次郎館 北側からの遠景
メモ
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形態
平山城
別名
牛越館
遺構
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場所
場所はココです
駐車場
路上駐
訪城日
平成18(2006)年11月3日 令和3(2021)年5月18日
小次郎館は子吉川の右岸、子吉川と笹子川に挟まれた丘陵突端に築かれた平山城で、子吉川と笹子川を自然の濠としています。(写真左上ー北側からの遠景 写真右上ー東側からの遠景 写真左ー南側からの遠景) でっ、管理人は南側の鞍部からアプローチしたのですが ・・・・・、周囲は急峻な断崖で囲まれ(写真左下ー南側斜面)、唯一 入れるのが南側の耕作放棄地からです。(写真右下)
でっ、辿り着いた主郭内部は藪茫々・・・・・(写真左上)、内部は4条の東西堀で仕切られていたようですが ・・・・・、未確認。西側から入り込んだ沢が唯一 確認できます。(写真右上) なお南西端に虎口らしき切り込みも見られます。(写真右ー搦手に想定される南側稜線に繋がる虎口か?)
小次郎館から子吉川を挟んで北西500mに楠木正成の孫 右馬頭正勝(傑堂能勝?)により開基された高建寺があったようです。(写真左下) 現在、伽藍は矢島町に移築され、内部に楠木氏関連と伝えられる五輪塔が残っているようです。(写真右下ー内部に四基の五輪塔が安置されていますが ・・・・・)
秋田の中世を歩く