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正 重 寺 |
秋田県由利本荘市(旧鳥海町)鳥海町中直根前ノ沢 |
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正式名称は「前沢山 正重寺」。宗派は曹洞宗。創建は文禄3(1594)年、根井正重が白峰廣椿禅師を招いて開山したと伝えられます。根井氏は木曽義仲の家臣 根井四郎行親を祖とし、木曽義仲没落後 「出羽津雲出郷」に入封したと伝えられます。そして元徳3(1331)年六月、鳥海山に奉納された銅器の識文に津雲出郷の領主として滋野行家の名が刻まれており、根井氏は鎌倉末期までに この地の有力な国人に成長していたと思われます。室町ー戦国期、根井氏は「由利十二頭」のひとり 矢島大井氏の与力をつとめたと思われますが、戦国末期の大井五郎満安の代に矢島大井氏は仁賀保挙誠に敗れて没落し、根井正重は仁賀保氏の勢力下に組み込まれ、天正18(1590)年の「奥州仕置」で百六十九石の所領を安堵されています。しかしその後、根井氏は改易となり、子孫は矢島生駒藩に仕官したとされます。(場所はココです) |
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