明 神 前 館
秋田県雄勝郡羽後町軽井沢字明神前
立地・構造
 明神前館は石沢川中流域の左岸、八塩山(標高 713m)から南東方向に張り出した支尾根の先端(比高30m)に築かれた平山城(岬城)です。規模は東西50m×南北30mほど、西側の稜線続きを二重堀で断ち切って城域を区画した単郭構造の小砦です。本郭の規模は東西20m×南北3−5mほど、西端に土壇が築かれ、東側稜線は段郭群に加工されています。規模は小さく居住性は認められませんが、石沢川に沿った街道を見下ろす高所に位置しており
明神前館 概念図
、これを監視する物見砦として取り立てられたものと思われます。なお同地は「由利十二頭」 玉米領からの街道が西馬音内小野寺領に入る谷口に位置します。

 築城時期・築城主体・館主ともに不明。小野寺氏の被官層が拠していたものと思われます。
歴史・沿革
明神前館 本郭西側の二重堀
メモ
小野寺氏の番城?
形態
平山城・岬城
別名
・・・・・・・・・
遺構
郭(平場)・土壇・堀
場所
場所はココです
駐車場
路上駐車
訪城日
令和3(2021)年4月26日
明神前館は石沢川の左岸、上村地区背後(北側)の丘陵上に築かれた小砦です。(写真左上ー南側からの遠景) でっ、館へは南西麓の小社(明神社か?)から取り付き稜線を登ります。(写真右上・左) 主稜線に辿り着いたら東方向に尾根を進み(写真左下)、しばらく尾根を辿ると小規模な堀切が現れます。(写真右下ー堀切なのかな〜〜〜?)
明神前館 二重堀 明神前館 二重堀
さらに堀切を越えてしばらく進むと二重堀が現れます。(写真左上・右) 堀切は稜線側を7−8m切り落とした豪快なもの。
本郭(写真左下) 規模は東西20m×南北3−5mほど、内部は東西2段に加工され、西端に高さ1m弱の土壇が築かれています。(写真右下) 当然、居住性は認められません。
本郭の東側稜線は3ー4段の段郭群に加工されています。規模は3−5m四方ほど。
 
ー 動画 明神前館を歩く ー