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館山館は石沢川右岸の丘陵突端に築かれた山城です。(写真左上ー北側からの遠景) でっ、城へは県道34号の棚場地区から畑ノ沢方向へ進み、石沢川にかかる橋を渡ります。渡ったらすぐ右折して館山館方向に進み、館山館の北麓から尾根をめざして直登します。(写真右上) 北側斜面はキツイ傾斜になっていますが(写真左)、約10分弱ほどで北出丸北側の段郭群に辿り着きます。(写真左下ー3−4段に加工) でっ、段郭群の上部が稜線の北突端にあたり、ここに北出丸が構えられていました。(写真右下) 規模は東西5m×南北15mほど、南側は6−7m切り落としたV字堀で主郭に繋がる稜線を遮断しています。 |
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(写真左上・右) 北出丸南側の堀切、規模は幅10m×深さ6−7mほど、堀底は竪堀となっています。 |
堀切から城中枢との距離は約90mほど、この間 稜線はなだらかな傾斜になっていますが、途中 2ヶ所に小ピークが見られ、この部分に大手導線を扼する前衛陣地が設けられていたのでしょう。(写真左下ー堀切から第一ピーク方向
写真右下ー第一ピークから堀切方向) |
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(写真左上) 第2ピークから北郭方向 |
北郭の北側側面は5−6m切り落とした浅い堀切で処理され(写真右上)、堀切に隣接した北郭の東側斜面は「小野寺氏の定番」 十数条の畝状竪堀群で潰されています。(写真左・左下) また北郭から北西方向に張り出した小尾根も堀切で遮断されています。(写真右下) |
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北郭(写真左上) 規模は東西15m×南北40mほど、北ー東縁に高さ1mほどの土塁が築かれています。(写真右上) ま 〜〜〜、土塁といい、側面の畝状竪堀群といい、明らかに東方向を意識した防御構造なのでしょう。でっ、北郭・主郭間の導線は浅い堀にかけられた土橋で繋がり(写真右)、主郭側に2段の段郭が敷設されています。(写真左下) |
主郭(写真右下) 規模は20m四方ほど。内部は猛烈な藪藪々 ・・・・・。でっ、地表面は確認できず、土塁等はないようです。また南側に1.5−2m切り落として帯郭が設けられていますが、導線虎口だったと思われます。 |
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(写真左上) 主郭南側の導線・虎口 |
西郭(写真右上) 主郭の西側稜線を加工した郭で 規模は東西40m×南北15mほど、北西側は幅2−3mの帯郭に加工され(写真左)、西端に下位郭からの虎口が設けられています。(写真左下)
でっ、西郭の西側稜線は最大5mの段差で画された複郭構造の段郭群で処理されています。(写真右下) |
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西郭の北側下にも畝状竪堀群が敷設されています。(写真左上) 数は十数条ほど。 |
主郭に繋がる東側稜線は7−8m切り落とした巨大なV字堀で遮断され、堀底は長大な竪堀となっています。(写真右・左下) でっ、竪堀に隣接した東側斜面は前述した畝状竪堀群で潰されています。さらに堀切の東側に小規模な堀切がもう1条
敷設され、二重堀になっています。(写真右下) 規模は幅3m×深さ1.5mほど。 |
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