相 庭 館
秋田県由利本荘市(旧矢島町)矢島町元町
立地・構造
 相庭館は矢島盆地の中央部、田沢川右岸の微高地(2m前後)に築かれた平城らしいです。規模は推定 東西300m×南北100mほど、現在 館内部は須郷田集落に包括されているため規模・構造等は不明瞭になっていますが、北・南側に濠祉を利用したと思われる用水堰が流れており
、城域は東西に細長い形状だったと思われます。内部は東西の連郭複郭構造と思われますが不詳。なお西端に土田家住宅があります。

 築城時期・築城主体ともに不明。宝暦年間(1751−63年)、矢島藩郡奉行が記した『御領分覚書』相庭館は大井五郎満安公の御家臣 相庭某の住館なり ・・・・・」と記されており、館主は「由利十二頭」 矢島大井氏(根城館主)の被臣 相庭氏の居館と推測されます。相庭氏の出自・事績等は不明。大井満安が仁賀保氏の侵略を受けて西馬音内に逃れた天正19(1591)年頃に廃城か?。
歴史・沿革
相庭館 北側からの遠景
メモ
矢島大井氏の被官 相庭氏の居館
形態
平城
別名
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遺構
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場所
場所はココです
駐車場
土田家住宅駐車場借用
訪城日
平成20(2008)年10月16日
相庭館は矢島盆地中央の微高地に位置します。(写真左上・右上) 写真ではわかりずらいですが、周囲の水田面より1−2mほど高い微高地に位置し、北・南側に濠祉を利用したと思われる用水堰が流れています。(写真左ー北側の用水路 写真左下ー南側の用水路) 現在、内部は須郷田集落に包括され規模・構造等は不明瞭になっていますが、ま〜〜〜 基本的には複郭構造の城館だったと想定されます。なお集落の西端に矢島大井氏の与力 根井氏の末裔と伝えられる土田家の近世住宅が残存しています。(写真右下)
秋田の中世を歩く