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荒 倉 館 |
秋田県由利本荘市(旧矢島町)矢島町坂ノ下字荒倉 |
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荒倉館は子吉川中流域の右岸、東から南西方向に張り出した稜線上(比高 200m)に築かれた山城です。規模は推定 東西300m×南北150mほど、東側の稜線を堀で断ち切って独立させ、西側に張り出した稜線斜面を削平して段を設けただけの簡素な構造のようですが、周囲は切り立った断崖になっていて自然の要害地形を縄張りに取り込んだものと思われます。大手筋は西麓の坂ノ下からのルートが想定されます。
築城時期・築城主体ともに不明。天正年間(1573ー93年)、「由利十二頭」のひとり 矢島大井満安は仁賀保氏と対峙していましたが、その後 仁賀保氏に圧迫され拠点を根城館⇒新荘館⇒荒倉館に移します。そして満安は荒倉館では仁賀保勢に抗せないと判断し、正室の実家 西馬音内へ遁れて自刃したとされます。 |
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「由利十二頭」 矢島大井氏の「要害」 |
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山城 |
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場所はココです |
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林道沿いに駐車可能な路側帯あり |
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令和3(2021)年5月18日 |
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荒倉館は子吉川中流域の右岸、丘陵上に築かれた山城です。(写真左上ー北西側からの遠景 写真右上ー南西麓からの遠景) でっ、館へは西麓の坂ノ下から林道が敷設され楽にアプローチでき、館祉の入口に「鳥海山眺望地」の看板が建てられています。(写真左下) 荒倉館はこの看板の下(西側)部分に位置しますが、段は確認できるものの、ハッキリしません。(写真左下) 基本的に自然地形に若干、手を加えただけで使用されていたと思われます。なお周辺に遺跡標柱が建てられています。(写真右下) |
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内部 |
荒倉館から矢島方向を眺望 |
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