高 建 寺
秋田県由利本荘市(旧矢島町)矢島町立石字上野
 正式名称は「嶺松山 高建寺」。宗派は曹洞宗、御本尊は釈迦如来。創建は南北朝末ー室町中期(応永年間 1394-1428年)頃、傑堂能勝(けつどう のうしょう)禅師(楠木正成の孫 右馬頭正勝?)により川内伏見に開基されたと伝えられます。その後、高建寺は戦国初期頃 「由利十二頭」のひとり 大井(矢島)義久が大井氏の菩提寺として根城館に移築したとされます。しかし天正年間(1573-93年)、矢島大井氏と仁賀保氏の抗争が激化すると、大井五郎満安は拠点を根城館から新荘館に移し、この際 高建寺新荘館に近い坂之下に移されました。そして寛永16(1639)年、子吉川の水害により伽藍が壊滅したため、明暦2(1656)年 現在地に再興されました。(場所はココです)
山門 
三間一戸、入母屋造り・銅板葺きの八脚楼門。安永年間(1772-81年)の建立。
本堂 
桁行九間の木造平屋建、入母屋造りの桟瓦葺き。元禄年間(1688-1704年)の建立。
矢島大井氏の慰霊碑 
矢島大井満安の墓碑 
皇紀2603年(昭和18(1943)年)の建立