土 田 家 住 宅
秋田県由利本荘市(旧矢島町)矢島町元町字相庭館
 土田家住宅は江戸期の万治ー延宝年間(1658−81年)頃、土田家初代の清左衛門により建てられた「中門造」の近世農家住宅です。(茅葺・寄棟造り) 南面する母屋の規模は桁行 十間(約19.7m)×梁間 五間(約10.6m)ほど、母屋から一間の「座敷中門」(桁行 1.7m×梁間 6.6m)が突き出たL字形の形態になっています。内部は西側から上座敷・下座敷(南北の二間)ー居間・茶の間ー土間と続き、上座敷・下座敷の南側に「座敷中門」が設けられています。また茶の間の裏側(北側)に「内座」「ねどこ」が設けられ、居間・茶の間に仏壇・神棚が置かれ祭祀空間でもあったようです。昭和48(1973)年、国の重要文化財に指定。昭和59(1984)年から1年半にわたり解体修理を実施し、綿密な調査に基づいて建築当初の古材を再利用し、17世紀後半頃に近い姿に復元・整備されました。なお土田家の先祖 根井氏は(木曽)義仲の被官 滋野小弥太行親を祖とし、後に子孫が由利郡に入部して地頭化し近世 帰農したと伝えられます。(場所はココです)
根井氏由来書
(上)土田家住宅見取り図 (下)土田家先祖「根井家由来書」(現地のリーフレットより)
外 観 
外 観 
「座敷中門」外観
土 間 
居間・茶の間
上座敷