松 岡 城
秋田県湯沢市松岡字新城
立地・構造
 松岡城は湯沢盆地の中央西部、白山(標高285m)から北東側方向に延びた稜線突端(標高130m 比高40m)に築かれた平山城です。規模は東西200m×南北100mほど、西側の稜線続きを二重堀で遮断して城域を独立させています。主郭は城域の西端に位置し規模は10−15m四方ほど、東側稜線は3段の段郭群に加工され、東ー南側斜面に3−4段の帯郭が、比較的 急峻な北側斜面にも1−2段帯郭が巻かれています。松岡城は規模が小さく、「詰城」というより、湯沢方面から西馬音内に向かう街道を監視する物見砦として機能したものと思われます。(松岡城図

 築城時期・築城主体ともに不明。在地領主で小野寺氏の被官 松岡氏により築かれたと推測されます。『奥羽永慶軍記』(客観的史料でないため、あまり使用したくないのですが ・・・・・)に城主と思われる松岡伯耆守、松岡越前守の名が記されています。
歴史・沿革
松岡城 搦手の二重堀切
メモ
小野寺氏被官 松岡氏の「要害」
形態
平山城
別名
・・・・・・・・・ 
遺構
郭(平場)・堀・畝状竪堀
場所 場所はココです
駐車場 路上駐車
訪城日
平成18(2006)年11月18日
松岡城は新城地区背後(西方)の丘陵上に築かれた平山城です。(写真左上ー東側からの遠景) でっ、新城集落の西端から床舞に向かう間道があり、管理人はここから松岡城へアプローチし(写真右上)、山道を300mほど進むと神明社があり 管理人はここから直登しました。(写真左) でっ、登り始めて尾根に近ずくと小規模な横堀があらわれます。(写真左下) 堀は南西側斜面に敷設されたもので、堀を西方向に進むと主郭西側の二重堀に辿り着きます。(写真右下)
主郭西側の切岸は高さ7−8mほど(写真左上)、切岸上にも横堀(溝)が穿たれています。(写真右上) また二重堀に隣接させた主郭北西側斜面に3条の畝状竪堀が確認できます。(写真右上) 畝は高さ1−1.5mほど。さらに二重堀を西方向に進むと稜線は小規模な堀で切られています。(写真左下)
主郭(写真右下) 城域の西端に位置し規模は10−15m四方ほど、東側稜線は4段の段郭群に加工され、東ー南斜面に3−4段の帯郭が、北側斜面に1−2段の帯郭が巻かれています。
(写真左上) 南側の帯郭
(写真右上・左) 主郭東側の段郭群
 
(写真右) 北側の切岸
 
秋田の中世を歩く